細胞バンク施設整備計画


平成12年、3月:室長、水沢 博

    JCRB細胞バンクでは保存容器を4基使用しておりますが、すべてほぼ満杯となって新しい細胞の寄託を受け付けることが困難になっていました.そこで、主に容器の増設を目的に施設の拡充を申請していましたが平成11年度の補正予算で承認されました。

    今後、SNP研究やヒト多様性研究においては大量の細胞の収集が予想されますので、調度良いタイミングであったといえます。

    国立医薬品食品衛生研究所には、府中への移転計画があるほか、関西地区に基盤研究所(仮称)を作る計画もあるので、今後10年程度の期間をおいて細胞バンクが移転する可能性もありますので、建物の建設はプレハブ建築等の簡易建築で経費を抑制して、430リットルの液体窒素容器10基程度を設置する計画です。

    場所は、現国立医薬品食品衛生研究所内の細胞バンク施設の裏手の空き地です。液体窒素の供給用タンクは現在のものは小さいので、大きな室外タンク(3トン)を新たに設置する予定です。

    工事が完了すると、スペースには余裕が生まれるので、細胞の収集をさらに積極的に実施できるようになるほか、ウイルス検査等現状で不十分であった品質管理体制の整備を図ることも可能になると思われます。