Biological Resource Center の国際協調の検討

OECD科学技術政策委員会（CSTP)の中のバイオテクノロジー作業部会（MPB)、生物資源センター（BRC)タスクフォースにおいては、生物資源センターの国際認定システムの構築を図ろうと国際基準の作成ならびに国際的な生物資源ネットワークの構築に関する検討が現在進められている。

我が国からは、菅原秀明（国立遺伝学研究所）が本会議に出席している。第１回のタスクフォースにおいては、日本がホスト国を努め菅原氏が中心になって報告書が作成された。

これに対する我が国の対応を検討。

経緯
• OECDのWorking Party for Biotechnology(WPB)にBiological Resource Center(BRC)のあるべき姿を議論するTask Force(TF)が1999年に設けられ、日本がリード国となってて2001年に報告書を提出した。

• 第2期Task Forceはフランスをリード国として設けられ、第1期報告の具体化を図る模様。

• 第2期Task Forceでは現在次の３つをFocus groupsで議論しているとのこと。
  1. Accreditation system　（ＢＲＣと名乗ってよいかどうかの基準 = 認証システム）
     
  2. International linkage (情報ネットワークの構築)
     
  3. Legal aspects (法的視点からの検討)

• 2003年、4月にWPBの親組織である、Committe for Science and Technology Policy (CSTP、バイオとは限らないが各国代表が出席）で、BRCが取り上げられる。

• 各Focus groupとTFは鋭意そのための中間報告を取りまとめ中である。

• CSTPでは、dangerous pathogenの切り口からの関心が高いのかもしれない。

今後日本では、次の諸点についての検討を要するものと思われる。　　
• Accreditation sysytemの基準の妥当性についての検討。

• Accrediation systemを、ISOのように採用するのか。

• Information networkの仕様に対する注文を集約。

• Information networkの仕様に対応できる能力が我が国あるのか。
  国際標準が設定された場合の遵守可能性について検討する。

• もろもろの規制や法律の国際標準化の妥当性について検討する。

  当初は微生物のBRCからスタートしたが、高等動物やヒト組織などの生物資源全般に拡張する方向で考えられているようである。

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