初代培養には、牛胎児血清を2〜5%添加します。
株細胞の中には、血清を添加しなくても増殖を続けている系が多数ありますが、多くの細胞は血清を添加すると増殖が促進されます。
「血清を非動化するべきか」については、結論が出ていませんが、当研究センターでは、56℃で30分加温した血清を用いています。
細胞の洗浄、薬剤の溶解や稀釈、酵素(殊にトリプシン)の溶解などには、下表にあるPBSをよく使います。10倍の濃厚液を作っておき、必要に応じて使用濃度に稀めて高圧滅菌します。保存液は塩濃度が高いので、菌が増殖する心配はありませんから、滅菌不要です。
Earle は炭酸ガスと重曹の比重を調節してpHの安定をはかった処方。* 2.20−1.00 Hanks は重曹量の少ないのが特徴です。