細胞は、徐々に凍らせて急激にとかすことが生存率を高めるこつです(緩慢凍結、急速解凍)。
凍結保存には液体窒素が最適(凍結専用容器が必要).無ければ、−80℃の冷凍庫でもよい場合がある.但し、停電対策が必須.ドライアイスでもよいが、大きな魔法瓶に十分ドライアイスをつめることが必要.
凍結用容器にはアンプルが最適。
凍結庫や魔法瓶(ドライアイス)に保存する時は短い試験管に入れてゴム栓をしたものでも可。(この場合は融解時にゴム栓がとぶのでビニールテープでしっかりととめておくこと)
注意:ヒトプライマリ細胞の場合は、冷凍保存時の温度が大変重要で、−160℃以下に保存することが必須なようですので、ここで紹介した簡便法は使わないようにご注意ください.
再培養は凍結庫から出した短試験管を36℃の温水につけるとすぐとけるので直ちに遠沈してDMSO入りの培地を除く。DMSOの入っていない培地を添加して培養。
凍結前と凍結から融かしたときの細胞の状態は生死判別法で調べておくこと。
試験管に細胞名と凍結日を忘れず記入すること。