dumpはファイルシステムをバックアップし、restoreはバックアップされたアーカイヴ(書庫)からファイルを復元する。
本来、dumpはテープアーカイブにバックアップを取るコマンドだが、アーカイヴを普通のファイルとして、 通常のファイルシステムに作成することも可能。
また、dumpはインクリメンタルバックアップをサポートしている。バックアップ時にレベル0〜9を指定し、次回のバックアップ時に同じかそれ以上のレベルを指定すると、前回のバックアップ時からの更新情報のみをバックアップする。
つまり、月の初めにレベル0を指定してフルバックアップをとり、そのあと1週間ごとにレベルの数を増やして差分バックアップをとることができる。
/backupにマウントされたハードディスクに、webserver_level0.bakという名前のアーカイブで、/webserver以下をバックアップする場合
# dump -0uB 10000000 -f /backup/webserver_level0.bak /webserver
dumpコマンドのオプション
-オプション | 説明 |
---|---|
0〜9 | ダンプレベル |
B | メディアのサイズ指定(1KBブロック数)。ハードディスクにバックアップを取る場合は、途中でテープを交換して下さいというメッセージが出ないように、大きめに指定しておく。 |
f | バックアップの出力先ファイルの指定 |
u | アップデート指定。ダンプが成功した後で、/etc/dumpdatesファイルにバックアップ日時とレベルが記録される。 |
テープデバイスのインストール
/dev/st0 と /dev/nst0 にデバイスとして登録される。
/dev/ 内には st0, nst0 のいずれも存在している。また、mt -f コマンドにより状態確認をするとst0 も nst0 も同じメッセージが表示される。同じ物が名前を変えて2種記述されているだけなのか役割が違うのか?疑問。
リンクを間違えたら -f オプションにより強制的に接続しなおすことが可能。