この細胞は、ヒトから樹立された細胞であるとして寄託されたもので、アイソザイム検査の結果マウス由来であって寄託時の記載と矛盾していることが既にデータとしては明らかになっていたのですが、私どもの不注意でそのデータに気がつかないまま、JCRB1023という番号を付けて公開してしまいました。
公開後、ヒト相互のクロスコンタミの有無を精査するSTR-PCR実験を実施したところ、ヒトなら必ず出てくるはずのピークが検出されなかったために、改めてアイソザイム実験の結果を確認したところで、既にマウス由来の細胞であるという結果が出ていたことに気が付きました。
私どもの慣れで、データを良く吟味しないまま、ヒト細胞で間違い無いと判定してしまっていたという極めて単純なミスでした。
2002年10月1日に、該当データを削除して訂正いたしました。