ヒトiPS細胞について

Last Update: 2020/9/10

概要

  1. 提供の目的ヒトiPS細胞は、ヒトES細胞と同様に、自己複製能と多分化能を有しており、発生過程におけるメカニズムの解明、疾患原因の解明、安全な薬の開発、そして再生医療などへの応用が期待されます。しかし、それらの実現には、多くの研究者による基礎研究が必要です。国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所では、創薬研究を始めとするiPS細胞研究推進のため、ヒトiPS細胞の提供を開始いたします。
  2. 提供の対象国内の大学・公的研究機関ならびに民間企業注意 → 民間企業への提供については、iPSアカデミアジャパン株式会社 との知的財産使用に関する契約を締結する必要があります。契約締結後に分譲依頼書等をJCRB細胞バンクまでお送り下さい。

細胞一覧

提供(予定)細胞について
  1. 国立成育医療研究センター研究所 梅澤明弘らより寄託された、ヒトiPS細胞※ヒト胎児肺線維芽細胞MRC-5にOCT3/4, SOX2, KLF4, c-MYCの4因子を導入した細胞より、クローン化した細胞。 分譲細胞一覧
  2. 東京大学 浅島誠らより寄託された、ヒトiPS細胞※ヒト正常皮膚線維芽細胞に対して遺伝子導入した細胞より、無フィ-ダ-培養へ適応した細胞など。 分譲細胞一覧
  3. 京都大学iPS細胞研究所 山中伸弥らより寄託された、ヒトiPS細胞※ヒト正常皮膚線維芽細胞に対して遺伝子導入を行い作製したヒトiPS細胞 分譲細胞一覧注意 → この細胞は学術研究にのみ使用可能です。 → 遺伝子導入した細胞の取扱いについて(こちら)。

分譲手数料

  • 非営利団体:55,000円/1アンプル
  • 営利団体:60,500円/1アンプル
 

分譲情報

  1. 分譲条件
    1. 京都大学iPS細胞研究所より寄託されたヒトiPS細胞については、京都大学への誓約書の提出が必要ですので、合わせて国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所にお送りください。⇒⇒ 京都大学への誓約書(様式見本) ウェブ分譲申し込み最終画面にてダウンロ-ドできます。
  2. お申し込み
    • お申し込みはこちらへ(Webオーダー)
    • 分譲依頼方法
    分譲依頼書・同意書、iPS禁止事項同意書、(誓約書)に必要事項を記入、自筆署名のうえ、必要書類すべてを国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所・JCRB細胞バンクにお送り下さい。
    1. 受付・発送原則として、木曜日までに受付けた分を翌週火曜日に発送(出荷)します。
    2. 細胞の送付は、原則として凍結状態で発泡スチロール梱包(ドライアイス詰め)により宅配便で送付します。
      分譲規定(参考) (pdf)
      ヒトiPS 分譲依頼書・同意書 (様式見本) (pdf)
      ヒトiPS 禁止事項同意書 (様式見本) (pdf)
      分譲依頼にあたっては、ウェブ分譲申し込み最終画面にてダウンロ-ドする『分譲依頼書・同意書』と『iPS禁止事項同意書』をJCRB細胞バンクまでFAXまたは郵送してください。
      分譲依頼書送付先 (FAX又は郵送でお願いします) FAX:072-641-9859 〒567-0085 大阪府茨木市彩都あさぎ7-6-8 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 JCRB細胞バンク 注:E-mailでのご注文は受け付けておりませんのでご注意下さい。
    3. 営利機関の方は、別途iPSアカデミアジャパン株式会社との知的財産使用に関する契約を締結する必要があります。契約締結後に分譲依頼書等をJCRB細胞バンクまでお送り下さい。
      知的財産使用に関する照会先
      iPS アカデミアジャパン 株式会社   〒606-8501 京都市左京区吉田本町36-1京都大学国際科学イノベーション棟東館207   TEL 075-754-0625 FAX 075-761-3577
  3. 料金のお支払い請求書に記載された料金を、請求日より一ヶ月以内に指定の銀行口座へお振込みください

培養技術情報

  1. 継代培養方法に関して(組織培養研究レビュー) 日本におけるヒト ES、iPS 細胞研究標準化:その1 古江-楠田 美保  組織培養研究 Vol. 27 (2008) , No. 4 pp.139-147
  2. 細胞の凍結・解凍方法に関して 細胞の凍結に関して 細胞の継代に関して 細胞の解凍に関して