8.3. Postgres の 遺伝的問い合わせ最適化 (GEQO)

GEQOのモジュールは、巡回セールスマン問題(TSP ) に似た問い合わせ最適化問題の解決策として意図されています。可能な問い合わせ プランは、整数の文字列としてコード化されます。それぞれの文字列は、問い合わせ の一つのリレーションから次へと結合の順番を表します。 例:この問い合わせツリーは

   /\
  /\ 2
 /\ 3
4  1
    
整数文字列 '4-1-3-2' によってコード化されています。それが意味するのは、 まずリレーション '4' と '1' 次に、 '3' 、そして '2' を結合するという ことです。ここで 1, 2, 3, 4 は Postgresオプティマイザ内で relid を表します。

GEQOモジュールの一部は D. Whitley の Genitor アルゴリズムを適合させたものです。

PostgresにおけるGEQOの 実装特有の特徴は下記のとおりです。

GEQOモジュールにより Postgres 問い合わせオプティマイザが、大きな結合問い合わせを しらみつぶし探策以外の方法で実行することが可能になります。

8.3.1. PostgreSQL GEQO の今後の実装作業

遺伝的アルゴリズムのパラメータ設定を改善するためにはまだ課題が残っていま す。 ファイルbackend/optimizer/geqo/geqo_params.c、 ルーチンgimme_pool_size gimme_number_generationsでは、二つの相反する要求を満たす 妥協点を見つけなければいけません。

参考資料

GEQアルゴリズム関連情報

The Hitch-Hiker's Guide to Evolutionary Computation , Jg Heitkter and David Beasley, InterNet resource , The Design and Implementation of the Postgres Query Optimizer , Z. Fong, University of California, Berkeley Computer Science Department , Fundamentals of Database Systems , R. Elmasri and S. Navathe, The Benjamin/Cummings Pub., Inc. .

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ファイル planner/Report.ps は 'postgres-papers' 配布物の中にあります。