CREATE USER

Name

CREATE USER  --  新しいデータベースユーザの作成

Synopsis

CREATE USER username
    [ WITH
     [ SYSID uid ]
     [ PASSWORD 'password' ] ]
    [ CREATEDB   | NOCREATEDB ] [ CREATEUSER | NOCREATEUSER ]
    [ IN GROUP     groupname [, ...] ]
    [ VALID UNTIL  'abstime' ]
  

入力

username

ユーザの名前です。

uid

SYSID 句は、作成されるユーザの Postgres ユーザ ID を選択するため に使うことができます。ユーザ ID は UNIX ユーザ ID と同じである必要はありませんが、同じ番号を選ぶ 人もいます。

もしこれが指定されないと、指定された一番高いユーザ ID に 1 を 足したものがデフォルトとして使われます。

password

ユーザのパスワードを設定します。もしパスワード認証を使う 予定がなければこのオプションは省略できます。そうしないと そのユーザはパスワード認証をしているサーバに接続できなく なってしまいます。認証機能の設定方法に関する詳細は 管理者用ガイド のクライアント認証 の章を見て下さい。

CREATEDB, NOCREATEDB

これらの句は、データベースを作成するユーザの能力を定義します。 もし CREATEDB が指定された場合、ユーザ所有のデータベースを 作成することが許されます。NOCREATEDBを使うことで、 データベース を作成する能力を与えません。もしこの句を省略した場合、NOCREATEDB がデフォルトとして使用されます。

CREATEUSER, NOCREATEUSER

これらの句はユーザが新たなユーザを自分で作ることを許すかどうか を決定します。更にこのオプションは、そのユーザを全てのアクセス 制限を無効にできるスーパーユーザにします。この句を省略した場合、 ユーザの属性には NOCREATEUSER が設定されます。

groupname

新しいメンバとしてユーザを挿入するグループの名前です。

abstime

VALID UNTIL 句は、ユーザのパスワードが有効では無くなる絶対日時を セットします。もしこの句が省略された場合、ログインは永遠に 有効になります。

出力

CREATE USER

コマンドが問題無く終了した場合に返されるメッセージです。

説明

CREATE USER は、Postgres のインスタンスに、 新しいユーザを加えます。ユーザの管理と認証に関する情報は 管理者用ガイドを参照して下さい。このコマンドを使うためには データベーススーパーユーザでなければなりません。

ユーザのパスワードと権限を変えるためには ALTER USER を使い、ユーザの削除には DROP USER を使って下さい。他のグループのユーザ を追加または削除する場合は ALTER GROUP を使って下さい。 Postgres は、このコマンドと同じ機能 を持つスクリプト createuser と一緒に配布されていますが(実際、このコマンドを呼び出します)、 コマンド shell から実行することができます。

使用方法

下記はパスワードを持たないユーザを作成します。

CREATE USER jonathan

下記はパスワードを持つユーザを作成します。

CREATE USER davide WITH PASSWORD 'jw8s0F4'

下記は、アカウントが 2001 年の終りまで有効なパスワード を持つユーザを作成します。2002 年の一秒目にはアカウントが 有効ではなくなるので注意して下さい。

CREATE USER miriam WITH PASSWORD 'jw8s0F4' VALID UNTIL 'Jan 1 2002'

ユーザがデータベースを作成することのできるアカウントを作成 します。

CREATE USER manuel WITH PASSWORD 'jw8s0F4' CREATEDB

互換性

SQL92

SQL92 には CREATE USER 文はありません。