知的財産権について

使用されている細胞の品質は大丈夫ですか?

近年、ヒト培養細胞株でクロスコンタミネーションが多発していることが問題になっており、実験室で取り扱われている細胞株の認証は、研究成果の信頼性を保証する上で必要不可欠な要素です。

培養細胞におけるクロスコンタミネーション、細胞株の誤認証およびMycoplasmaによる汚染は、実験結果の間違った解釈を招くばかりでなく、実験に費やす多大な時間と費用の負担を伴います。
何れも特殊な検査を行わなくては細胞の品質保証は出来ません。

JCRB細胞バンクで調査を行ったところ、Mycoplasmaの汚染率は25.6%(期間 2007-2009 対象数約3000件)細胞のクロスコンタミネーションは 6%( 対象数 638 : 実験医学vol26No.4 3月号 2008 ,561-566)でした。

細胞株を利用された研究成果を、Cancer Researchへ論文投稿される際、"Material and Method"の欄に記載する【下記項目4点】が指定されました。
1. いつ、どこから、入手した細胞なのか
2. 品質管理試験が実施され認証された細胞株かどうか
3. 品質管理試験項目
4. 品質管理試験は、いつどのように実施されたか

細胞の品質管理が実施されている細胞バンクから入手された細胞で、起眠し継代を行って御研究に使用されたのが入手後6カ月以内であれば、再度品質管理試験を実施する必要はありません。この場合、入手元の細胞バンクで行われた品質管理試験の手法を記載してください。

貴重な細胞の価値を損なわぬよう定期的な品質管理の実施されませんか?

JCRB細胞バンクでは、これらの認証につきまして下記のような検査の受託を行っております。研究に使われている細胞の定期的チェックとしてご利用下さい。

  1. ヒト細胞認証試験

                                       http://www.promega.co.jp/hca/    

           認証証明書の発行 (プロメガ株式会社よりご依頼ください)

  2.マイコプラズマ汚染検査

                                         https://cellbank.nibiohn.go.jp/contract/contract_mycoplasma.html

           検査報告書の発行

貴重な細胞の二重保管を細胞バンクでされれませんか?

                細胞を液体窒素保存容器(-190℃気相)内で長期間安全に保管します。

  3.細胞保護預り(セーフデポジット)

                                          https://cellbank.nibiohn.go.jp/contract/contract_safedeposit.html